岡山・倉敷のみなさん、こんにちは!モモタロウ解体のブログ担当です!
解体工事を考える際、「アスベストが含まれていたらどうしよう…」と心配になる方も多いのではないでしょうか?
アスベストは健康への影響が大きいため、調査は法律でも義務化されています。
この記事では、アスベスト調査がなぜ必要なのか、どのように行われるのかをわかりやすく解説します。
岡山・倉敷でアスベスト調査を検討している方に向けたガイドを提供します。
これを読むと、解体工事を安全に進めるための知識が身につきますよ。
解体工事を検討中の方は、ぜひ最後までお読みください!
アスベスト調査が必要な理由
解体工事を進める上で、アスベスト調査は非常に重要なプロセスです。
最初に、その理由をわかりやすく解説します。
1. 健康被害を防ぐため
アスベストは、建材に使用されていると見た目にはわからない微細な繊維です。
この繊維が空気中に飛散し、人間が吸い込むと深刻な健康被害をもたらします。
- 主な健康リスク
・中皮腫(胸膜や腹膜のがん)
・肺がん
・石綿肺(肺が繊維化して硬くなる病気)
これらの病気は、アスベストに暴露されてから数十年後に発症することもあり、命に関わる場合があります。特に解体工事中は、建材の破壊によりアスベストが飛散する可能性が高まります。そのため、調査は欠かせません。
2. 法律を遵守するため
日本では、アスベスト含有建材を含む建物の解体工事を行う際、「特定粉じん障害防止規則」に基づき事前調査が義務付けられています。
- 法律の概要
・アスベスト調査を怠った場合には罰則が科せられることがあります。
・調査結果に基づき、アスベスト含有が確認された場合は行政に届け出を行い、安全対策を講じる必要があります。
また、調査を実施しないまま工事を進めると、行政からの指導や工事の中断命令を受けるリスクが高まります。
3. 周辺住民や作業員を守るため
解体工事の現場では、作業員だけでなく、周辺住民への影響も考慮する必要があります。
アスベストが飛散すると、現場の外にまで繊維が拡散し、広範囲に健康被害を及ぼす可能性があります。
- 飛散防止対策の実施が不可欠
アスベスト含有建材がある場合は、飛散防止措置を徹底した上で除去作業を行う必要があります。
そのためには、事前調査で正確に含有の有無を把握することが重要です。
4. 安全な工事計画を立てるため
アスベストが含まれている場合、その部分だけを慎重に除去したり、特殊な処理を施す必要があります。これによって、工事のスケジュールや予算に影響が出ます。そのため、事前調査で情報を正確に把握しておくことが重要です。
- 調査の結果で変わる工事計画
・アスベストが含まれている場合:飛散防止措置や専用処理を含めた計画が必要。
・含まれていない場合:通常の解体手順で進行可能。
5. トラブルを未然に防ぐため
事前にアスベスト調査を行うことで、以下のようなトラブルを防ぐことができます。
- 行政指導や罰則:調査未実施での工事は違法行為となり、罰金や工事停止の対象となる可能性があります。
- 近隣住民からのクレーム:飛散による健康被害や騒音問題が発生すると、近隣住民との関係が悪化する恐れがあります。
アスベスト調査は、解体工事を安全に進めるための第一歩です。
正確な調査を行うことで、健康リスクを最小限に抑え、法律を遵守した安心な工事を実現することができます。
アスベスト調査の手順
解体工事を行う前に実施されるアスベスト調査は、建物の安全性を確保し、適切な解体計画を立てるための重要なプロセスです。次に、具体的な手順を詳しく解説します。
1. 事前準備
建物情報の確認
まず、解体対象の建物に関する情報を収集します。
設計図や施工記録を確認し、アスベストが含まれる可能性がある建材や箇所を特定します。
- ポイント
・使用されている建材の種類を把握する。
・建築年数に注目し、アスベスト使用が多かった時期(昭和50年代以前)をチェック。
専門業者の選定
アスベスト調査は専門の知識と資格が必要です。
「石綿調査者」の資格を持つ信頼できる業者を選定します。
2. サンプリング(試料採取)
アスベストの有無を確認するため、建材のサンプルを採取します。
これには以下の手順が含まれます。
- 対象箇所の特定
壁材、天井材、床材、配管断熱材など、アスベストが含まれている可能性が高い箇所をピックアップします。 - 安全対策の実施
サンプリング中にアスベストが飛散しないよう、作業エリアを封じ込め、湿潤化(建材を湿らせる)を行います。 - 試料の採取
特定箇所から少量の建材を切り取り、専用の容器に密閉します。 - 試料のラベリング
採取場所や建材の種類を明記し、混同を防ぎます。
3. 分析と検査
採取したサンプルは、専門の検査機関で詳細な分析を行います。
検査方法
- 偏光顕微鏡法や電子顕微鏡法を使用してアスベスト繊維の有無を確認します。
- 含有率が0.1%を超える場合、アスベスト含有建材として扱います。
結果の報告
検査結果をもとに、アスベストの有無、種類、含有率を記載した報告書が作成されます。
また、含有が確認された場合、行政に報告を行い、除去計画を策定する必要があります。
4. 調査結果の分析と計画
アスベストが含まれている場合
- 行政への届出
調査結果を行政に提出し、工事計画を承認してもらいます。 - 飛散防止対策の計画
アスベストを含む建材を安全に除去するための計画を立案します。
アスベストが含まれていない場合
通常の解体工事の計画に進むことができます。
ただし、報告書を保管しておくことが推奨されます。
5. 報告書の提出と記録保管
調査終了後は、報告書を適切に管理し、解体工事を依頼する業者や行政機関に共有します。
報告書には以下の内容が含まれます。
- 調査箇所とサンプルの採取場所
- アスベストの種類と含有率
- 今後の対応方針
6. 解体工事の準備
調査結果に基づいて、解体工事の計画を最終化します。
特にアスベストが含まれていた場合は、以下の点に注意して進めます。
- 飛散防止措置の徹底
作業エリアの隔離や湿潤化などの対策を講じます。 - 作業員の安全確保
防護服やマスクの着用を徹底します。 - 廃棄物処理の計画
除去されたアスベストを適切に廃棄する方法を確立します。
アスベスト調査の手順をしっかりと理解し、適切に対応することで、周囲の環境や作業員の安全を守ることができます。また、調査を依頼する際は、専門業者に相談し、正確な見積もりと計画を立てることが重要です。
調査後の対応
アスベストが含まれていた場合
- 行政への届出
法律に基づき、解体作業前に所定の届出を行います。 - 除去計画の作成
安全対策を盛り込んだ計画書を作成し、作業員や周辺住民の安全を確保します。 - 除去作業の実施
防護具の着用、飛散防止措置を徹底しながら、アスベストを適切に除去します。
アスベストが含まれていない場合
通常の解体工事手順に従い、作業を進めることができます。
アスベスト調査の費用感
調査費用の目安
- サンプリングと分析費用:約5万円~10万円(建物規模により変動)
- 調査が必要な範囲が広い場合や、詳細分析が必要な場合にはさらに費用がかかる可能性があります。
除去作業の費用
アスベスト含有建材の除去費用は、1㎡あたり1万円~3万円が目安です。
建物の規模や含有箇所によって総額が大きく変わります。
そのため、専門業者に見積もりを依頼することをおすすめします。
まとめ
アスベスト調査は、安全で法律を遵守した解体工事を行うために欠かせないプロセスです。
事前の調査と適切な対応により、周辺住民の健康リスクを最小限に抑え、スムーズな工事進行を実現できます。調査や工事は、必ず専門業者に依頼するようにしましょう。解体工事・建替・相続を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね!
岡山でアスベスト調査が必要な方は、地元密着型のモモタロウ解体にぜひご相談ください。
岡山市・倉敷市での解体工事も安心してお任せいただけます。